きっかけは忘れましたが何かの書評サイトだったか。
松田卓也著「人類を超えるAIは日本から生まれる」を読みました。非常に面白かったので読書記録です。
「人類を超えるAIは日本から生まれる」
超ざっくりいうと、
人工知能が人間を越える日(シンギュラリティ=技術的特異点)がくる。
現時点のトップランナーはグーグルなど海外勢。
しかし、日本にも齊藤元章氏を始め、気鋭の研究者がいる。大逆転は可能。
といった内容。
自分用まとめ
「知能爆発」:人類と同等の人工知能の開発に成功 → その人口知能は自分自身を能力の高いプログラムに書き換えられるようになる → あっという間に人類よりはるかに高い知能を持つ超知能に進化する → それ以降はすべての発明は人工知能が行う。
「シンギュラリティ」:言葉を広めたのはアメリカ人のレイ・カーツワイル。現在グーグル。2045年にシンギュラリティが起こると予測。根拠は人類史おける主要な出来事のおこる間隔が指数関数的にどんどん縮まっていること(収穫加速の法則)。2029年にプレ・シンギュラリティ=1人の人間と同等の強い人工知能の誕生。2045年にシンギュラリティ=全人類に匹敵する超知能ができる。
シンギュラリティ後の未来。(1)人類のあらゆる問題が解決されたユートピア。不老不死(ナノボット治療)、マインドアップローディング(肉体はなくなっても精神は保存可能に)、働かなくなる世界。(2)超知能が人類を滅ぼす、人類は超知能の奴隷となる世界(ターミネーター的な世界)。
科学者の仕事は人工知能にとってかわられる。芸術分野でも。
機械を発展させるか、人類を増強するか。機械の発展=ターミネーター型、人類の増強=例えば脳へのインプラント。甲殻機動隊型。人間の非合理性は機械型を受け付けないのでは。自動運転車の事故の例。
農業革命 → 産業革命 → 人工知能は21世紀の革命。乗り遅れた国は衰退する。産業革命時のインド、中国しかり。
国レベルの経済の発展や低迷は生産年齢人口割合で説明できるのでは。生産人口年齢が高い=人口ボーナス=1960~1990年の日本。この考え方だと、中国もすでに衰退開始。2030~2040年代にはインドがトップになる。
日本の生産力は人工知能の活用で補える。というか補わないと国がもたない。
人工知能の開発はトップにならないと意味がない。超知能を最初に開発したところが覇権を握る。軍事目的の利用をさせないためにも日本がトップを取るべき。
アメリカに負けている現状をひっくり返せるのは、ペジーコンピューティングの齊藤元章氏が最右翼。
まとめ
今後、シンギュラリティと齊藤元章氏のニュースには注目。齊藤元章さんの書いた本も追加で借りました。でも分厚い。。