今日は風疹のワクチンをうってきた話。
ここ最近は「はしか」の流行の方が話題になっていますが、風疹もここ数年流行したりしなかったりを繰り返しています。
漫画「コウノドリ」で先天性風疹症候群を知ってから、自分は大丈夫なのか気にはなっていました。
とはいえ、既に、家族に妊娠の可能性もほぼなく、子供はワクチンを受けているという状況では、まあ俺には関係無いしと思ってしまっていたのも事実。
という感じだったのですが、今年は「とりあえずなんでもやってみよう」がテーマの私、たまたま取った有休の際、ふと思い出して保健所に行ってみたのでした。
風疹の予防接種の状況や先天性風疹症候群について
分かりやすいホームページにリンクを貼っておきますのでぜひ見てください。必見です。
一方、情報は多いものの読みにくい公的機関のホームページは以下からどうぞ。
ざっくりいえば
抗体がない人は全員ワクチン打って抗体をもつ → 風疹の流行がなくなる → 先天性風疹症候群を防ぐことができる&「危険な国」じゃなくなる
という感じ。
でも、ある病気の知識とか関心って、自分や自分の周囲にその病気をもつ人がいないとなかなか増えないですよね。だからこそ行政はしっかり啓蒙しろっってんだ。
風疹の予防接種を受けていない世代
厚労省のホームページより引用。
なお、過去の制度の変遷から、定期接種の対象については、平成2年4月2日以降に生まれた人は2回、昭和54年4月2日~平成2年4月1日に生まれた人は1回、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は0回です。
ふむ、私は、思いっきり「昭和54年4月1日以前に生まれた男性」じゃないですか。
少なくとも予防接種はうっていないことは確定です。
自分の記憶をたどると、小学生の時、兄が風疹になった際、救心のCMをまねて
♪ふぅ~しん、ふうしん!
と囃していた記憶がかすかにあります。しかし自分が罹患したかどうかの記憶はないです。
風疹の予防接種は助成を受けられる
自治体によって違うと思いますが、私の住む東京の区では、妊娠に関係する女性のみならず、男性もワクチン接種の助成を受けることができます。
というより、男性にも助成があることを知ったのでやってみる気になったんですけどね。
私の住んでいるところの条件は2018年12月現在、
- 女性 妊娠を予定または希望している19歳以上の方
- 男性 30歳から59歳までの方
- 男女とも 妊婦もしくは1の女性と同居している19歳以上の方
が助成の対象とのこと。
抗体検査は無料で受けることができて、検査の結果抗体がない人にはワクチン費用のうち6000円を助成する、という内容です。
実は、この段階ではほとんど無料なるんだろ、と勝手に思い込んでいたのでした。
助成を受けるためには、保健所の窓口で申請します。
ここに住んでから10年以上経ちますが、初めて保健所に行きましたよ。
用紙に記入してお姉さんに渡したら、住民登録を確認します、って言ってました。ちゃんとここに住んでいる人間なのかと年齢で対象かどうかを確かめるんでしょうね。
すぐに確認が終わり用紙をゲット。
一緒に区内の検査やワクチンをうてる医療機関の一覧も渡され、どっかに連絡して検査からやってくださいとのことでした。了解です。
まずは風疹の抗体検査
子供がいつもお世話になっている近所の病院でも風疹ワクチンに対応していることが分かったので早速電話。
そしたら診療時間内だったらいつでも大丈夫とのことでした。なんか拍子抜け。
朝早くだと急病の子供やインフルキッズがたくさんいそうなので、土曜のお昼近くに行ってみました。
記入した助成券を渡して早速採血。その前日人間ドックだったので、連日の注射ラッシュです。
風疹の抗体検査の結果は、営業日4日あけた後、病院に電話して確認して欲しいとのこと。
それで抗体があればそれで終わり、抗体がなければワクチンを打ちましょうとのことでした。
風疹のワクチン接種の費用は?
ここで気になるワクチンの費用を聞いてみました。
すると、
風疹単独のワクチンの場合、自己負担は1000円
風疹と麻しん(はしか)の混合ワクチンの場合、自己負担は6000円
とのことでした。
え!? ただじゃないの?
と思ったものの、そこは大人なので声は出さず。
医療機関としては、はしかも流行しているのでぜひ混合ワクチンを、と病院の受付のお姉さんに勧められてこの日は帰宅しました。
抗体検査の結果が判明
「中4日あけて連絡」と言われていましたが、中3日の段階で自宅に病院から電話がありました。
カミさんが受けたのですが内容は以下。
- 風疹の抗体は全く無し。かかったことがないと思われるレベル。
- 風疹単独のワクチンは在庫がないので、単独ワクチン希望なら早めに連絡を。
- 混合ワクチン(MRワクチン)であれば在庫はあるので大丈夫。
・・・。
いろいろな情報をみると、抗体保有率は80%程度とのこと。こういう場合、何の根拠もなく「自分は過半数の大丈夫な方」って思い込みがちですが、残念ながら20%の方でした。
ということは知らないうちに風疹にかかり、電車で一緒になった妊婦さんや赤ちゃんを危機にさらす可能性大の人間ってことです。
まあ抗体がないってことはこれまで「加害者」にはなっていなかったんでしょうが、「加害者候補」ですね。
以下の記事が詳しいです。ぜひ。
昭和後半生まれの男性はこれから「風疹の加害者」になるかもしれない
風疹のワクチンをうってきた
抗体無しが判明したので、ワクチン接種です。
考えた末、今後の安心感のためにも、混合ワクチンを6000円払って接種することにしました。
日頃、赤ちゃん相手に注射しているお医者さんなので、注射はほんの一瞬。
当日の風呂もOKとのこと。数日経ってちょろっと症状っぽいのは出るかもしれない、と言われましたがまあ心配ないでしょう。
という感じで晴れて容疑者じゃなくなったので、自信をもって電車に乗れるってもんです。なんのこっちゃ。
当日もらった風疹の抗体検査の結果。こういうのを全く無しというらしいです。
2019年度からは原則無料になる?
というわけで助成は受けたものの、自己負担もして晴れて風疹抗体保有野郎になったわけですが、どうも2019年度からは検査はもちろんその後のワクチンも原則無料で受けられるようになるようです。
以下、またまた厚労省のホームページ。
行政のホームページのPDFなんでコピーしちゃっていいでしょう。
2019年度になったら、動きがありそうです。ちょっと早まった気もしますが、ブログネタにもなるしまあいいでしょう。
しかしこの資料で気になったのは、受診券を約646万人に送付して検査を受けるであろう人が約330万人と半分程度というところ。半分かよ。
行政やマスコミがコウノドリの先天性風疹症候群の回を使って大々的にPRして、
検査を受けない人は妊婦さんや赤ちゃんの敵
っていう風にしていって欲しいなあと思うのでした。
コウノドリの風疹の回は「コウノドリ 4巻」。ハルカちゃんです。もうとにかく泣けますよ。